お中元、母の日、帰省の手土産、誕生日、お歳暮——義実家に関する行事って、数えてみると年に何回あるかご存知ですか。

これ、私も悩んだんですが、入籍してから「あれ、次は何を贈ればいいんだっけ」「去年何を渡したっけ」と毎回ゼロから考えていた時期がありました。結論から言うと、行事を年間カレンダーに書き出して夫婦で方針を決めたら、モヤモヤがほぼ消えました。

この記事では、義実家イベントに毎回振り回されている方に向けて、年間カレンダーの作り方と運用のコツを3ステップで紹介します。2026年6月時点の情報です。

義実家の行事、なぜ"なんとなく"で疲れるのか

義実家の行事で疲れる原因は、行事そのものではなく「毎回ゼロから判断している」ことにあります。

母の日にいくらの花を贈るか。お中元は今年も百貨店で選ぶのか。帰省の手土産は前と同じものでいいのか。ひとつひとつは小さな判断でも、年間で積み重なると地味にしんどい。しかも正解がないから、毎回「これで合ってたかな」というモヤモヤが残ります。

株式会社ハルメクホールディングスが2025年に公表した贈り物に関する意識・実態調査によると、お中元・お歳暮を贈る人は2017年から18.1%減少しています。「義務感で続けているけど、本当に必要なのかわからない」と感じている人が増えているわけです。

つまり問題は「行事をやるかやらないか」ではなく、「方針が決まっていないこと」。ここにメスを入れると、驚くほどラクになります。

ステップ1——義実家イベントを12ヶ月で書き出す

まずやるのは、義実家に関する行事を12ヶ月分リストアップすること。紙でもスマホのメモでもスプレッドシートでも、なんでも構いません。

書き出す項目はこの4つです。

  • いつ(月)
  • 何の行事か(母の日、お中元、帰省など)
  • 去年やったこと(贈り物の内容や金額、帰省した日数)
  • そのときの気持ち(モヤモヤした? 特に問題なかった?)

4つ目が大事です。「気持ち」を書くことで、どの行事が自分たちにとって負担なのかが見えてきます。

失敗談ですけど、私は入籍1年目の6月にお中元を「とりあえず」で始めてしまいました。百貨店でゼリー詰め合わせを選んで義実家に送ったところ、義母から「気を遣わなくていいのよ」と言われて、贈るべきだったのか余計にわからなくなったんです。方針を決めないまま翌年もなんとなく贈り続けて、2年間ずっとモヤモヤしていました。

書き出してみたら、わが家の場合は年間でこれだけありました。

  • 1月:年賀状
  • 2月:義父の誕生日
  • 3月:義母の誕生日
  • 5月:母の日
  • 6月:父の日
  • 7月:お中元
  • 8月:お盆帰省
  • 12月:お歳暮+年末帰省

合計8回。年に8回、毎回ゼロから考えていたら疲れるのは当然でした。

ステップ2——夫婦で「やる/やらない/縮小」を仕分ける

書き出したリストを夫婦で眺めながら、各行事を3つに仕分けます。

  1. やる(金額と内容を固定する)
  2. やらない(理由をポジティブに用意しておく)
  3. 縮小(金額を下げる、頻度を減らすなど)

ポイントは、「やらない」を選ぶのは悪いことじゃないということ。共同通信社の2024年の調査では、働く世代の約7割が「夏のギフトを贈らない」と回答しています。お中元・お歳暮を贈らない選択は、もはや少数派ではありません。

わが家では3年目にようやく夫婦で方針を話し合いました。結果はこうなっています。

  • お中元・お歳暮 → やらない
  • 母の日・父の日 → やる(双方の実家に3,000円前後)
  • 誕生日 → やる(メッセージ+お菓子程度)
  • 帰省の手土産 → やる(毎回1,500〜2,000円で固定)

義母の「気を遣わなくていいのよ」は、額面通り受け取ってよい場合が多い。正直に言うと、最初はそう信じられなくてずっと迷っていました。でも実際にお中元をやめても関係は何も変わりませんでした。

仕分けが終わったら、金額と内容を具体的に決めてメモに残します。「母の日は胡蝶蘭のミニ鉢、3,000円前後、楽天で注文」くらい具体的にしておくと、翌年は同じメモを見るだけで済みます。

ステップ3——年2回の「行事ふりかえり」で最適化する

カレンダーを作っても、1回で完璧になるわけではありません。半年ごとに15分だけ「行事ふりかえり」をすると、年を追うごとにラクになっていきます。

おすすめのタイミングは6月と12月。お中元シーズンの前と年末帰省の前で、ちょうど上半期・下半期の区切りになります。

ふりかえりで話すのは3つだけ。

  1. 前半期にやった行事で、モヤモヤしたものはあるか
  2. 予算オーバーした行事はあるか
  3. 次の半年で変更したいことはあるか

わが家ではこの仕組みを帰省にも応用しました。帰省費用を交通費・手土産・滞在費・イベント費の4項目でスプレッドシートに記録して、年間の帰省予算をボーナスから天引きするようにしたんです。予算内であれば手土産を奮発しても揉めないし、帰省前の漠然とした不安もなくなりました。

ふりかえりは2回目以降、本当に15分で終わります。最初は「面倒くさそう」と思うかもしれませんが、「毎回ゼロから悩む面倒くささ」に比べたら、半年に1回の15分はずっとマシです。

年間カレンダーを作るときの3つの注意点

実際に運用してわかった注意点を3つ共有します。

1. 自分の実家ともセットで考える

義実家だけルール化して自分の実家は放置、だと帰省や贈り物に偏りが出ます。わが家では義実家と自分の実家をひとつのカレンダーにまとめて、両家で同じ基準を適用しています。

2. 「やらない」の伝え方を夫婦で決めておく

お中元やお歳暮をやめるとき、直接義母に伝えるのではなく、夫を窓口にするのがスムーズ。「来たときの質を上げたいから」など、ポジティブな理由に変換して伝えるのがコツです。夫が窓口になると、義実家側も受け入れやすくなります。

3. 最初から完璧を目指さない

1年目のカレンダーは「たたき台」くらいの気持ちでOK。ふりかえりで毎回少しずつ調整すれば、3年目にはほぼ自動で回るようになります。

FAQ

義実家の行事カレンダーは紙とアプリどっちがいい?

夫婦で共有できればどちらでも構いません。スマホのメモアプリやGoogleスプレッドシートなら外出先でも確認でき、去年の記録をコピーして使い回せるので便利です。

お中元やお歳暮をやめたいけど義母に悪く思われない?

ハルメクHDの2025年調査では、お中元・お歳暮の贈答は2017年比で18.1%減少しており、「贈らない」は珍しい選択ではなくなっています。やめる場合は夫から義母に伝えてもらい、母の日など別の機会に気持ちを示すと角が立ちにくいです。

自分の実家と義実家で行事の温度差が大きい場合はどうする?

金額と回数のベースラインを両家同じに設定し、そのうえで各家庭の文化に合わせて微調整するのがおすすめです。数字で揃えておくと「うちの実家ばかり」という不公平感が出にくくなります。

年間カレンダーは結婚何年目から作るのがベスト?

できれば入籍1年目の夏(お中元シーズン前)に作るのがベストです。「なんとなく」で行事を始めてしまうと、やめるタイミングを見失うことがあります。すでに数年経っている場合でも、今から作れば来年以降ラクになります。

参考文献