「義実家、どれくらいの頻度で行けばいいんだろう」——結婚してすぐ、この問題にぶつかる人は多いと思います。これ、私も悩んだテーマです。

2026年5月現在、日経新聞の調査によると夫婦が別々に帰省する「セパレート帰省」を経験した人は約6割。積水ハウスの2023年調査では義実家訪問で「気を遣う」と答えた人が約4割にのぼります。つまり、あなたが感じているモヤモヤはぜんぜん特別じゃないんです。

この記事では、新婚3年目の私が実際に訪問頻度を見直して関係がラクになった体験と、心理学で注目されている「バウンダリー(境界線)」の考え方を交えながら、義実家との距離感の整え方を紹介します。

義実家の訪問頻度、みんなはどれくらい?

まず気になるのが「よその家はどうしてるの?」ですよね。

マイブック(アスカネット)が全国の22〜50歳の既婚者360名に行った調査では、義実家への訪問頻度で最も多かったのは「半年に1回以上」。次いで「年に1回」、そして「月1回」が続きます。毎週通っているという人は少数派でした。

一方で、kufura(小学館)が既婚女性141人に実施したアンケートでは、義実家と距離を置いた方法として「訪問回数を減らした」「連絡は夫を経由にした」が上位に。頻度を落とすこと自体は珍しい選択ではないんです。

正直に言うと、私はこうしたデータを見て安心しました。「月に3回行ってたのは、ちょっと多かったんだ」と。

「完璧な嫁」をやめるまで——私が月3回から月1回にした理由

失敗談ですけど、入籍してすぐの頃、私は月3回義実家に通っていました。手土産も毎回欠かさず用意して、料理も手伝って、後片付けまでして帰る。「いい関係を築きたい」と思ってのことだったんですが、2年目に入ったあたりで限界がきました。

日曜の朝、訪問のことを考えるだけで胃が重くなる。夫に「今日も行くよね?」と聞かれるたびに、心の中で「行きたくない」と叫んでいました。でもそれを言えない。言ったら関係が壊れる気がして。

爆発したのは入籍2年目の秋です。些細なきっかけで夫と大喧嘩になり、「もう無理、あの頻度は続けられない」と初めて本音を出しました。

夫は驚いていたけど、話し合いの結果、訪問は月1回に。手土産は誕生日やお正月だけ。義母からの連絡はまず夫が受けるルールにしました。結果、義母との関係は「ちょうどいい距離」に落ち着いて、LINEの頻度も自然に減りました。頑張りすぎは、関係の毒だったんです。

心理学の「バウンダリー」で考える義実家との距離

最近、カウンセリングや心理学の分野で注目されている概念に「バウンダリー(境界線)」があります。

バウンダリーとは、自分と他者の感情・責任・役割を区切る心理的なラインのこと。セルフコンパスの山本美穂子氏によれば、バウンダリーが曖昧だと「相手の期待に応えなきゃ」「嫌われたくない」という気持ちが先行して、自分の限界を無視してしまいがちだそうです。

義実家との関係でいえば、「訪問しないと悪い嫁と思われる」「手土産がないと失礼」——こうした思い込みがバウンダリーを曖昧にしています。

All Aboutのストレスガイド記事でも、「家庭円満の秘訣は境界線のある関係」と指摘されています。義実家との関係は、近すぎず遠すぎない「程よさ」を自分たちで決めていい。むしろ、決めなければ壊れやすくなります。

訪問頻度を減らしたいとき、どう伝える?3ステップ

「頻度を減らしたい」と思っても、伝え方で悩みますよね。私が実際にやった方法と、心理カウンセラーが推奨する「アサーション」を組み合わせて3ステップにまとめました。

ステップ1:まず夫と2人で方針を決める

義実家に直接言う前に、夫婦で「月にどれくらいが無理なくできる?」を話し合ってください。ここが決まっていないと、相手の反応でブレます。

私たちの場合は「月1回の日曜午後、3時間くらい」が着地点でした。

ステップ2:理由はポジティブに変換する

「疲れるから行きたくない」と言えば角が立ちます。代わりに使えるのが、こんなフレーズです。

  • 「仕事が忙しくなってきたので、来られる回数が減りそうです」
  • 「そのぶん、来たときはゆっくり過ごしたいなと思ってます」
  • 「体調を整えながら長く良い関係を続けたいので」

「行かない」ではなく「来たときの質を上げたい」に変換するのがコツです。

ステップ3:窓口は夫に一本化する

義実家からの連絡を夫に集約するだけで、心理的負担はかなり軽くなります。LINEグループでのやり取りも、返信担当を夫にするだけでOK。

これ、私も悩んだポイントですが、夫が「俺の親なんだから俺が連絡するのが自然だよね」と言ってくれたのが大きかった。夫側が主導権を持つと義実家側も受け入れやすいんです。

「程よい距離」を決めるのは、夫婦自身

義実家との訪問頻度に「正解」はありません。月2回が心地いい人もいれば、年2回で十分な人もいる。大事なのは、誰かの「当たり前」に合わせるのではなく、自分たち夫婦が無理なく続けられるペースを決めること。

私の場合、月3回を月1回にしただけで、日曜の朝が怖くなくなりました。義母との会話も減ったぶん、会ったときに話すことが増えて、以前より自然な関係になっています。

訪問頻度で悩んでいるなら、まず今夜、パートナーに「最近ちょっと疲れてるかも」と一言伝えてみてください。そこから始まります。

FAQ

義実家の訪問頻度を減らしたら関係が悪くなりませんか?

頻度を減らすこと自体で関係が壊れるケースは少ないです。伝え方が重要で、「忙しくなった」「来たときに質の良い時間を過ごしたい」とポジティブに変換すれば、多くの場合受け入れてもらえます。

セパレート帰省はアリですか?

2025年12月の日経新聞調査では、セパレート帰省の経験者は約6割です。20〜30代の若年世代を中心に支持されており、「気を遣わなくてラク」という声が多数。夫婦で話し合ったうえでの選択なら、十分にアリです。

義母からのLINEが頻繁で困っています。どうしたらいいですか?

返信の窓口を夫に一本化するのが効果的です。「最近バタバタしているので、連絡は夫に送ってもらえると助かります」と一度伝えれば、自然と頻度は落ち着くことが多いです。

バウンダリー(境界線)って具体的にどう引けばいいですか?

まず「自分がストレスを感じるライン」を言語化することから始めます。訪問頻度、連絡手段、手土産の有無など、項目ごとに夫婦で「ここまではOK、ここからはしんどい」を決めましょう。カウンセリングで使われる手法で、紙に書き出すだけでもかなりスッキリします。

参考文献